「the dead : beloved one」をソロプレイ
キングダイズゲームの「the dead : beloved one」をソロプレイした。
ソロプレイした、とは言っても元々「ソロプレイ専用ゾンビサバイバルゲーム」である。
ゲームの概要
ゲームの詳細はマニュアルがキングダイズゲーム&ラテントメロンゲームズのホームページで公開されているのでそちらを読んでもらうとして、概要を説明すると
後を進むゾンビ(妻)に追いつかれないように並べられたカードで表現された道を進み、体力が尽きる前に脱出地点に到達することを目指す。
毎ターン「移動」「休息」「睡眠」の3つのアクションのうちいずれかを選択するのだが、「移動」を選ぶと先に進めるが体力と精神力が減り、「休息」「睡眠」を選ぶとぞれぞれ精神力、体力が回復するがゾンビとの距離が縮まってしまう。
加えて精神力が下がると1ターンで消費する体力量が増えるのでジリ貧になる、という仕掛けである。
さらに道を進むうち、昼から夜になると状況も大きく変わる。
良い点と悪い点
面白いか面白くないかで言うと僕はかなり面白いと感じた。
ところで僕はソロプレイゲームではどんなに考えどころがあっても所詮一人でやっているので何か頭の中でストーリーが描けないと楽しむことができないらしい。
その点、「the dead : beloved one」はゲームのプレイ感と「最愛の妻だったモノとつかず離れずしながら苦しい道のりを二人だけで進む」というテーマがいちいち合っている。最後の得点計算にもそれが表れる。脱出地点が目の前に迫ったとき、体力が尽きて野垂れ死にするよりも妻(ゾンビ)に食われる方がずっと点数が高いのだ。まさに映画。
逆に言えばゲームのプレイ感はおおむね苦しい。子供が死に、妻がゾンビとなり、それに追われながら一人で進む道程が楽しい道理がないのでそれで良いのだが、まあ苦しい。
実際色々と工夫してみるし工夫しなければ脱出できないのだが、運の要素もかなりあるのだろう。僕は5度目で脱出点へ到着した(1910点)がこれは運が良かったケースである。それ以前の4度のプレイでは「夜」を抜けられる気が全くしなかった(1000点位)。
どうにもならないときはどうにもならない。
別れはつらい。脱出地点に到達したとき、果たして妻はどうなったのであろうか……とかついつい考えてしまう人にはおすすめのゲームである。
僕はゲームマーケット2019春で購入しました。
ちなみにプレイヤーとゾンビコマは厚紙を自分で切って作成するようになっている。Zombicideで代用しようかと最初考えたが、ゾンビはともかくプレイヤーが二丁拳銃持ちとかちょっと興ざめなのでやめた。