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「ロボット動物園」を読んだ

ジョン・ケリーらによる「ロボット動物園―メカニカル・アニマル大図鑑」を読んだ。

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どんな本かを簡単に説明すると、様々な動物の体の構造や機能の不思議さを説明するために、いったん動物をロボット化して描いてから解説したという本です。それなんてゾイド

冗談ではない。大真面目である(たぶん)。

なぜ動物のままではいけなかったのか。

リチャード プラットらの「人体透視図鑑」のような本当の解剖図では、非常に複雑で見た目と機能が結びつきにくいところを、人工物である様々な機械部品に例えて見せることで簡略化して伝えることができる。

例えば「クモ」はこうなる。

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ウム、キモチワルイ。「大量に生産される卵」キモチワルイ。他にも「イエバエ」などあるが、ロボット化して正解だ。

本書では「T4ウイルス」から「シロナガスクジラ」まで16の動物(?)を紹介している。

単に絵的に面白いだけでなく、動物の特徴的な機能が様々盛り込まれていて読みごたえもあって素晴らしい。

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もう一つ紹介しよう。「サイ」のロボットはこんな感じ。

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頑丈な皮膚や角だけでなく、それを支えるがっちりとした足がとてもわかりやすい。

動物の特徴や体を解説した図鑑は色々あるが、その中でもとびきりユニークで楽しい図鑑になっている。動物とロボット、メカという男子の心をわしづかみにしてやろうという本気が見える。

なぜこれが絶版なのか、世の中に対して小一時間問い詰めたい。よくやった、同朋舎出版

ちなみに購入した本には折角カバーがかかっていたので、最後にカバーにしかないであろう著者たちの顔を載せておこう。

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