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道具屋さんの「ビジュアルゲームブックシリーズ FINAL QUEST ベタなRPGの伝説」を遊んだ

道具屋さんの「ビジュアルゲームブックシリーズ FINAL QUEST ベタなRPGの伝説」をプレイした。

シリーズとありますがまだ1作しか出ていません。

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ゲームマーケットではFT書房やおいしいたにしさんなどゲームブックを販売されている方がちょこちょこいます(TRPGシナリオなどに比しても少ないですが)。

この本はゲームマーケット大阪2019で購入しました。

gamemarket.jp

個人的にゲームマーケットには同人制作物ならではの作品が欲しいと思い、出かけています。出展されているどの作品もまさに手間暇のかたまりと言って良い。この作品も随所にこだわりが感じられてとても気に入っています。

例えば、本の判型はA6(文庫本サイズ)で背・裏表紙はファミコン冒険ゲームブックシリーズを意識したと思われるデザイン。おまけにオビ付きです。全212ページ。

中身も「ビジュアルゲームブック」と名付けられている通りテキスト主体で進められるゲームブックとは少し違います。

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大きくシナリオ、マップ、戦闘に分かれており、マップでは上のように所謂RPGのダンジョン探索のようなかたちになっています。

一方、シナリオもファミコンのようなドット絵で吹き出しが繰り返すように表現されています。

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良い点と悪い点

ゲームブックとしての難易度や複雑さで言えば、非常に簡単かつ単純な部類に入ります。戦闘でもサイコロは使いません。

ゲームブック好きな大人がゲームブックとしての複雑さを楽しみたいという場合には明らかに向きません。また、シナリオ分岐もほとんど無いので2度プレイすることは無いかなという感じです。クリアまでにかかる時間も1時間といったところでしょうか。

それでもマップ探索中のギミックや各マップの特色など面白い要素がたくさんありました。特にエンディングの秘密には「やられた!」と思いました。

複雑にしようと思えば複雑にできる箇所もあったと思いますが、全体としてこの程度の複雑さにしてあるのはかえって良かったと思います。

プレイする方に向けた注意点としては、決して横着しないことをお勧めしたいです。マップや戦闘中は行ったり来たりになることが多く、やりようによっては横着できてしまうのですが、そこは焦らずに繰り返すこと。
何度も無駄足を踏みながら行きつ戻りつすることが何とも言えぬファミコンRPG感を生み出すのです。

完全に誰得ですが、チェックシートを作成しましたので本に書き込むのに抵抗のある方はご活用ください。

https://1drv.ms/b/s!AuZ1e1JGvPbBa3hnuRFs-PpBbTQ

最後にプレイ中に気が付いた分だけ誤植の修正表を載せておきます。二番目以外はゲームに支障はないものです。

  • P50、F09中「T10へ」→「L10へ」
  • P82、W10の右矢印中「」→「W18へ」
  • P180、A_L33中「できなみたいだ」→「できないみたいだ」
  • P193、Btl_L31中「Btl_S22へ進め」→「Btl_L22へ進め」