「トワイライトと星物語」を読んだ
「トワイライトと星物語」を読んだ。
世代的に初代ゲームボーイへの思い出は尽きないが、思い出すのはやはりあの液晶と音だ。かつて(もちろん今でも良い)ゲームボーイを楽しんだ人は誰でもあの色彩をみたらそれと思い出すのではないか。
本書は名作ゲーム「トワイライトと星物語」の世界を途中に登場する思い出の場面をつなぎあわせることで紹介したものだ。
プレイしたことのある人ならきっと懐かしい、様々なシーンが網羅されており、再びプレイしてみたくなることだろう(といっても今それを入手することは非常に困難だが)。
とは言え、本書は攻略本ではない。本書が販売されたのは2019年であり、「トワイライトと星物語」の攻略を目的としたものというよりもその物語と当時の思い出を楽しむ「画集」と言えば近いか。
しかしさすが多くの裏要素や自由度の高いゲームシステムで人気を博していたらしいゲームだけあって、かつてのRPGゲームでよく見かけるくせのあるNPCや挑戦的なギミックが登場し、読んでいるだけで実際にゲームを楽しんでいるような、まさに「バーチャルプレイブック」である。
↑むむむ、これはなんと答えたものか……。
ファンに言わせれば、まだまだこんなものじゃない!というところかもしれませんが、僕は未プレイなので十分見ごたえがありました。
未プレイと言うか、
存在しないんですけどね、そんなゲーム。
……。
え、ゲームボーイ?そんなこと言いましたか?ゲームハード©ですよ、Nounainoの。
すみません、茶番は以上です。
本書に登場する「トワイライトと星物語」は架空のゲームで、各シーンも著者であるわごかせさんがマップチップ、キャラチップから作成して作り上げたもの。疑似レトロゲーム画像は好きで良く見るのですが、実際に紙に印刷されたものをみるのは本好きとしてはうれしいものです。
ゲーム内の名称やゲームタイトル「トワイライトと星物語」などが「紙の名前」からつけられているなど、紙、印刷、ゲームの内容からわごかせさんの「やってみたい!やってみた!」が伝わってくる同人誌です。
表紙に使われている特殊紙は独特の光沢が面白く、内容も二色印刷でゲームボーイの質感が見事に出ていて眺めながらニヤついてしまいますよ、これは。
「【架空ゲー】トワイライトと星物語の思い出を語るスレ」なんてものまで用意されています。
僕はBOOTHから購入しました。