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「CLIMB!」をソロプレイ

TITANHEADSさんの「CLIMB!」をソロプレイした。登山をテーマにした1~2人用のボードゲームです。

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上の右側が「CLIMB!」。左は同じくTITANHEADSさんの「曇天/斬合」。

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登山をテーマにしたソロプレイ可能でシンプルなルール、洗練されたデザインに惹かれて気になっていたゲームです。

しかしなにより製作者のカミバヤシさんご自身がTwitterで繰り返し遊んでいる様子をあげていらっしゃるのを見て僕も遊んでみたくなった。

ソロプレイでは一人の登山者として山の状況を予測しながら登頂を目指します。

登山テーマのボードゲームと言えば「K2」が有名ですが僕はそちらは未プレイです。

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上は初ゲームで登頂成功したときの盤面。

中段に並べられた「天候カード」が山の状況で、下に並べたカードがそれを予測した「行動カード」です。この天候と行動の比較により体力の疲労や経験値、進行が決まります。

一番最初の行動決定など予測とは言っても「運」による部分が大きいです。ただその中に予測可能なものと不確定なものが入り交じり、どのような「リスク」をとっていくのかがカギになります。一度のゲーム時間は数分程度と短いため思い切って行った方が楽しいです。

登頂近くなると不確定性と大きな体力消費をまねく「雪崩」カードが追加されるのですが、上の盤面では奇跡的に二列目で「雪崩」を引かずに「晴」を的中させて一気に登頂成功しています。プレイを繰り返した今となってはここで「晴」をプレイしたことは結構思い切った選択だなと思います。*1

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これは初めて登頂失敗した盤面。何度か連続で成功した後で調子に乗ったためかほとんど進まずに落下した。正直運の要素は大きいのでダメなときはダメです。

カミバヤシさんは「CLIMB!」占いと言ってますが、僕は運の要素は大きいながらなぜか理不尽さよりも計画を立てる楽しさを感じました。そもそもソロゲームでは運と必然の間のどのあたりに好みがあるかが人によって分かれるところではありますが、ゲームの軽さと合わせてとても良いバランスで好きです。パクパクいけちゃいます。

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カードは表も裏も美しいだけでなくゲーム中のカードの扱いも考慮されたデザインになっています。カッコ良い!

ルートもシンプルな「SOLO」だけでなく最初の天候によってルートが異なる「EXTREME」や回復地点すら存在しない「死の山」、登頂だけでなく無事帰還することまでを目指す「RETURN」など長く遊べそう。EXTREMEもプレイしましたが異なるルートを体験すると行動計画がより楽しめます。

天候を決める側とソロプレイ同様に登頂を目指す側にわかれる二人用ルールもあります(が、そちらは未プレイ)。

最後にこれは極めて個人的な愉しみですが、公式では蛇足になってしまうようなルール拡張を勝手に妄想したりするのも面白い。

shop.jellyjellycafe.com

僕はボードゲーム通販「JELLY」から買いました。今は在庫切れですがゲームマーケット2020年秋では新版が出るらしいのでその機会に。

カードのサイズは縦86mm×横59mmのスモールサイズでしたがスリーブかけると付属の箱には入らないので小さめの整理袋など用意しておくと良い。

ルールに関して一点だけ補足。「ROCK」に対して「SUNNY」をプレイしたときに「RECOVER POINT」を使用してダメージを回避した場合は「RECOVER POINT」は得られず、また「コマを進めることもできません」。細かいことですが結果に大きく関わる場面があるため。カミバヤシさんに教えていただきました。ありがとうございます!

追記。再販版では「TOZAN」という名前になっております。

*1:体力が残り1あり、経験値がなく、雪崩も発生する可能性があった。もしここで雪崩を引いていれば即登頂失敗になる。ただここで晴をプレイしなければ失敗は免れても結局ジリ貧になる。