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「驚異の大断面2 恐竜の体内をさぐる」を読んだ

テッド・デュワンとスティーブ・パーカーによる「驚異の大断面2 恐竜の体内をさぐる」を読んだ。

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恐竜の体内をさぐる (驚異の大断面)

恐竜の体内をさぐる (驚異の大断面)

その名の通り、恐竜の断面図鑑である。誰も見たことも無く、生きている姿を描写するだけでも困難なものを輪切りにしようとは、断面図ファンもびっくりである。

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全47ページとボリュームもまずまずで解説もびっしり。恐竜だけでなく翼竜や魚竜、先史時代の虫まで取り上げられており大満足です。

はじめ、姿を誰も見ていない恐竜の断面とは?と書いたが序文にあるようにここに書かれていることはまさに化石から生きた姿を再構成する過程そのものなのだ。普通の(普通の!?)断面図鑑が外側から内側へ切り開いていくのに対して、こちらは内側から外側へ組み立てていく。

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恐竜像は年々と変化しているようで、ここに書かれていることで昨今の通説とは異なる内容もあるかもしれない。

けれどもここに書かれているのは恐竜の解説というよりも、化石から恐竜を理解するためのアプローチそのものだと考えたほうが良い。そしてそれは現在においてなお通用するものだろう。

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恐竜のカタログではない、一風変わった図鑑をお求めの方は是非読んでみて下さい。絶版です。